ピルエットとは自分自身がその場でくるっと一回転する技。
ハイアップと組み合わせることでとても見栄えがします。
ぜひ覚えましょう!

ピルエットをする上で大切なのは、ハイアップと自分が回る動作を一つ一つ区切って行うこと。
そのためにもまずは何も道具を持たず、その場でピルエットをする練習から始めます。

ピルエットの練習を行うときは、周りにものがなく、多少広めの場所でやってください。
ピルエットの練習は始め慣れないうちはすぐに目が回り、周囲にものがあると危険なときがあります。
また目が回ってきたらそれ以上の練習は逆効果になってしまいますので、一日とか、回復するまで練習を休んでください。
1、何も持たずにピルエットの練習

それでは練習を始めましょう!

まず始めにその場に直立して、何かしら前方に一点目印になるようなものを見つけてください。
この一点を基準にして、また回るときの頭を固定するための目印にします。

そして、その場でゆっくりと、左肩からその場で回り始めます。
左回りのときは左足を軸にし、右足で地面をけります。
その時目で目印を見たまま、できるだけ頭を固定して首下から回ります。

そしてこれ以上頭を固定できないと思ったところで、目印を追いながら頭を素早く回転させ、元の位置に戻ります。
頭が戻ってから体も元の位置に戻ります。

これらは慣れると全て一瞬の動作になりますが、練習のうちは一つ一つの動作をしっかりと確認しながら動くようにします。
回る速度も徐々に速くして行きますが、動作の確認は常に行ってください。

また無理に回転速度を上げたり、眼が回った状態で練習をしていると一つ一つの動作に意図していない癖がつくことがあります。

こういった癖を認識し、矯正するためにも何度も一番基本に戻って練習を続けます。
慣れると何回転してもほとんど目が回らなくなります。
2、ピルエット
ピルエットができるようになったら、実際にディアボロを投げ上げ、落ちてくる前に一回転し、ディアボロをキャッチします。
ディアボロを十分な高さに上げることができれば決して難しくはないでしょう。

ポイントは、できるだけディアボロから目を離さないこと。
ディアボロを回転の目標にすることで回転もしやすく、正確なキャッチもできるようになります。

ピルエットに慣れてくれば、非常に低い高さでもすることができるようになります。


また、ディアボロのハイアップは他の道具や技と比べて滞空時間が長いため、その間に色々することができます。
ピルエットのほかにハンドスティックを使って縄跳びなどをすることもできます。
ピルエットをその場で続けて二回行うことをダブルピルエットと呼びますが、ハイアップの長い滞空時間を利用して挑戦してみるのもよいでしょう。
ダブルピルエットもピルエットと同じく、何も持たない状態で練習をします。

始めは普通のピルエットを連続して行うところから始めます。
一度ピルエットをしたら再び右足で床をけり、もう一度ピルエットをします。

この時視点がずれるとピルエットの型も崩れるので、視点をずらさず、より体の軸を意識して回転します。

連続してピルエットができるようになってきたら、次は床をける回数を一度で2回転できるようにします。
なれてくると軽くけるだけで左足で回転を調節できるようになります。