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■ 1 サーカスフェスティバル |
これはオーストラリアで年一回、国内のサーカスや大道芸人が集まって3日間、ステージや野外でパフォーマンスしまくるというお祭りです。僕はある人の紹介でこのお祭りの事を知り、参加することにしました。
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「サーカスフェスティバル会場」
〜陽気な二人〜
゛僕(左)と友人M(右)。 友人は青い瞳のいい男だろ?(笑)゛ |
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全容も判らぬままに、日本を飛び出して開催される町の名前だけで来てしまった僕が目にしたのは夢のような空間でした。そこはあるサーカスの拠点で市街地から離れている空き地で中央に青と白のサーカスのテントがあり、右手には空中ブランコ(補助付きで子供しかできない)左手にはジャグリングの道具が置いてあり いつでも練習可能になっていました。
テント内で楽しいサーカスやジャグリングを見るのもよし、外で誰かと技の情報交換をしてもよし、唐突に始まる大道芸を好きなだけ見ることもできました。
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なかでも印象強かったのはワークショップでした。 ろくに単語も聞き取れないなか、フェスティバルで知り合った語学学校に通う日本人の友達に訳してもらいながら参加しました。 それは初心者を対象としたもので、まずはボール一個を体のどこかに乗せバランスを取ることからはじまり、ボールを二個、三個と増やしていって体もほぐれてきたところで3ボールの基本技になりました。 恥ずかしいながらも僕は余りボールの基礎を練習していないのでキレイに出来ない技がほとんどでした。 他のヒトのキレイなものやそれを発展させたものをみて、改めて基礎の大事さが身にしみました。 半分位が初心者で大人も子供も男も女もいてみんな一生懸命にやってるのだがうまくいかない。 それでもお互い教えたり教わったり、進行者がジョークをいれて笑わしたりして、時間が経つのがあっという間でした。
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「5ボール耐久コンテスト」
〜対決! ジャグリングの猛者たち〜
゛開催中に行われたイベントの一つで、なかなか決着つかなくて司会者が邪魔するぐらいでした。(笑)゛ |
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ひととおりの技と簡単なフィニッシュの方法まで終ったあと、全員が日陰の下に集められました。 髭もじゃもじゃのおじさんが何やら話しだして、どうやら一人一人、自分が出来る2、3の技を披露してもらうと言ってたようでした。『え"ー』と思ったのは僕だけではないだろうけど、たいしたざわめきもおきずにアルファベット順に個人発表が始まった。(皆さん肝が据わっていました!!)
僕は密かにアピールしてやろうと考えていましたが他の人のを見ていてそんなのどっかにふっ飛んでしまいました。 それは確かに凄いものを見たのもあるのですが、何よりも自分なりに出来ることを頑張ろうとしている人の発表を見たからでした。 スタートも簡単なことなんだけどちょっとした工夫がしてあり、落しても笑顔でごまかして、どんなに簡単な技でも成功したら最後には胸張ってアピールしたりしてました。 見てる方も落しても気にせず『頑張れー』と声がかかったりして、失敗した技が二度目で成功した時なんかはもう自分が成功したように喜んでしまう。 そしてなによりも他の人のマネをしないことに感動しました。 僕は『日本では こうはいかないだろうな』っと思いました。
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ワークショップが終わり、なんか『上手も下手の関係ないんだな、 ジャグリングが好きで楽しもうとすればおのずと楽しくなっていくんだな』 と心から感じました。技はその場ではすぐに身につかないけど、とても大切な事がなんとなくわかった気がした、 そんなワークショップでした。
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